てんしごと 再演
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ネイリストとして働いていた荒木のもとにデイサービスから
杖をキラキラにして欲しいという1本の電話が入った。
荒木は、お客様のイメージを膨らませ世界に1つだけの宝石のような杖を仕上げた。完成した杖を初めて見るおばあちゃんたちの表情がみるみる変わっていく。
その姿を見た荒木は“女性は何歳になっても美しいものが好き、いつだって美しく在りたいのだ”と強く感じるのだった。
その後、周りのネイリスト仲間にもその想いを伝え、
仲間たちと共に「福祉ネイリスト協会(SMBA)」を立ち上げた。
沢山の施設を仲間たちと訪問し、ネイルから広がる可能性を伝え、施術をさせてほしいと想いを伝えていく。しかし、“福祉ネイル”という言葉を耳にしたことがなく
断られる日々がつづく。
ある日、理学療法士の佐藤の新聞記事が目に入った。
そこには、ネイルを施すことも化粧療法のひとつになる可能性があると書かれていた。
荒木は、佐藤先生にすぐに連絡をとり自分の活動を伝え、
「これをもっと沢山の人に知ってもらう為にご協力いただけませんか!?」と何度もメッセージを送る。
何度も何度もメッセージを受け、佐藤は荒木の熱い想いに心が動き、様々な葛藤の中ネイルの可能性を信じて歩み始める。
ふたりの力でネイルの真の価値を生み出し、まだ見ぬ世界が創り出されていく。